ゲームとマンガを消費し続けた存在が、人間関係もねらっていくにあたっての備忘録です

2019-01-01から1年間の記事一覧

感性が磨耗していく

感性が磨耗していく。俺たちの人生は終わりに近づいている。あるべき姿なんてどこにもなかった。泣かずにいられるように。薄皮を一枚隔てた隔壁の外に敵がいる。だからこの世界は健やかに心を削っていく。泣かずにいられるように。立ち上がる勇気がなくても…

大丈夫だという話

だれにもできない偉大なことを成し遂げて、若くして死んだ猫のことを考えていた。 そんな猫がいたらの話だ。 猫は人間を笑うだろうか。 肉がおいしいとかそういうことを大事にして生きているだけじゃダメなのかと聞かれたら、それでいいんだと俺は答える。 …

雨は止まないという話

豪雨だ。 バシャバシャと降る雨が水面に何十、何百もの波紋を浮かべ、穏やかだった世界は荒々しい混乱に包まれている。あまりに激しく降るから、ほかの音などもう聞こえやしない。はじめからそうであったかのように、轟々と雨は鳴り響いている。 ほんのとき…

スプラトゥーン2ほんとにいいゲームだから早くやれ

スプラトゥーン2、ガチアサリでX帯にあがった。 スプラトゥーン2のガチマッチには四種類の別ルールがあり、2019年3月の段階でガチアサリX帯は全プレイヤー中3万人とのことだ。そもそもどれかひとつのルールでもX帯に入っているプレイヤーはアクティブプレイ…

どうしようもなく生きる以上は

見つけられなかったんだよな、と言いながら子どもが歩いていった。ああ、見つからなかったんだなと思いながらその横を通り過ぎた。もう春はとっくに終わるし、夏も近い。 喪失を確信する瞬間というものがある。 散りゆく桜、蝉時雨、手放した日記、シャッタ…

ヒバリの名前を知った話、そして絶海のこと

ヒバリというらしい。スズメ大の、茶色い細い鳥の名前が気になって調べたらそう書いてあった。 名前は聞いたことがあった。名前しか知らなかった。 スマートフォンというのは便利で、こうやってすぐにものが調べられるとき確実に世界はよい方向に向かってる…

コブシの花がきれいだった話、あるいは

自転車で知らない通りを走った。 公園があって、桜がきれいに咲いていて。1本だけ、入り口にだけ、コブシの木が花を咲かせていた。コブシの木は背が高くて端っこで咲いてるから、だれも目を向けない。 僕もそれだけ見たいと思ったわけじゃなかった。ただ僕は…

ブラッドボーンおもしろかった

美しかった。 そのゲームは恐ろしく美しく、そこに一切の無駄は無く、ゆえにすべてに意味があった。 世界観とアクションとシステムと難易度は調和していた。 狂っていた。 おもしろいという評価すら、冒涜的な行為に思えるほどに。 ブラッドボーンをクリアし…